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朝日新聞用語基礎辞典(旧・三日前の古新聞)
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天声人語のデマとホラを暴く。

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タイトル 日 時
牛や羊を飼わないから牧草も生えない。(荒垣秀雄)
風薫る初夏がきた。うらぶれた人の心をよそに、自然は緑したヽる新装をこらし始めた▼山紫水明のこの国は、この点ではたしかにスイスに似ており、スイスにも劣らぬ多望な観光国の将来を持つ▼たヾスイスなら緑のスロープ、小高い丘陵のあたりに、のうのうと遊ぶ牛や羊の群が見られるのに、日本では一向そういう風景が見当らないという差がある▼これ一つが貧しい日本の畜産を象徴するが、食糧にとぼしいこれからの日本が開拓すべき事業の一つは、畜産でなければならぬ。日本人に多い●病の原因は、栄養価の少ない食品を徒らに多量にとるこ... ...続きを見る

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2008/05/11 17:11
このごろ役所に行つて出勤時間に人影まばらといつた感じを受ける。(荒垣秀雄)
昭和22年05月11日 このごろ役所に行つてみると、午後四時一分には空屋である。四時が退庁時間なのだから、もつともなこと。勤務時間を厳守するのはよいことである▼ところが出勤時間にのぞいて見ると、人影まばらに暁の星といつた感じを受けることも珍しくない。出勤簿にはもちろん定刻出勤の判がおしてあるという。どうみてももつともだとはいヽかねる▼仕事の能率は一向あがつていないという世評もある。次期政権の見通し難から役人が中腰になつているという話もある。もしこの世評が本当なら、容易ならぬことである▼問題は責... ...続きを見る

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2008/05/09 14:43
電熱器濫用は、電気に関する知識と自律性の乏しさを語る。(荒垣秀雄)
昭和22年05月09日 最近あるところで電燈が消えた。配電会社に修理を頼むと、変圧器の故障で急の間には合わぬ、早くて十日、悪くすると一ケ月か丶らねばなおらぬという。十日ないし三十日間は、文字通りヤミの生活を余儀なくされるわけである▼電力制限がやかましくいわれた冬の渇水期にさえ、とにかく曲りなりにも連夜のヤミ生活だけは免れたのに、豊水期に入つてからこの異変をみるのはどうしたことであろうか▼原因はもちろん電熱器の濫用にある。しかも厳冬の寒さに歯をくいしばつて電熱器の使用を自粛してきたわれわれなのだ... ...続きを見る

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2008/05/08 15:22
選挙民は、自由党と民主党を一つの政党とみてはいない。(荒垣秀雄)
昭和22年05月06日 参議院でも衆議院でも、選挙の結果をみると、自ら識者だと思いあがつている人たちが考えていたよりも、選挙民大衆の判断は、●健にして賢明だつたといえる。この選挙の結果を尊重し、国民の判断に従つて、政治が行われなければならた▼絶対多数を占めないでも、第一党の党首であれば、内閣首班たりうる慣例は、自由党がすでに現在つくつている。選挙の結果に示された国民の意思はタナ上げしてしまつて、選挙では別の政党として争つたものが、裏面耕作の離合集散で偽装の多数を作つて、これが内閣総理大臣を指名... ...続きを見る

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2008/05/06 16:45
これからの日本に武はいらない。(荒垣秀雄)
昭和22年05月05日 男節句の祝い方は、今まで専ら『武』を中心に行われてきた。三月のひな祭りが、封建的階級制度そのもの丶ヒナ壇ながらお丶らかな平和主義であるのに反して、五月節句は武者人形とヨロイカブトの軍国祭りである。(端午の節句は、続日本紀によると、聖武天皇の天平のころからあつたといはれ、ショーブが邪をはらうというので、ショーブ酒をくんだり、ショーブカズラといつて天皇群臣が冠にこの薬草をつけたりした。それが尚武にもじつた武家の端午になつて、武者人形を飾る慣わしに変り、民間の流行となつたのは... ...続きを見る

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2008/05/03 09:52
マ元帥の贈り物として国旗が返還された。政府も家々に国旗をはなむけすべきである。(荒垣秀雄)
昭和22年05月04日 新憲法発足へのマ元帥の佳き贈り物として、われらの国旗が丁重に返還された。立法府たる国会と、司法権の府、最高裁判所と、行政の最高機関、首相官邸と、そして国民統合の象徴たる天皇のお住居とに、いつでも心おきなく日の丸をかかげなさい、という温かい言葉である。われわれの荒れはてた軒先にも、初夏のツバメが帰ってきたように、平和のシンボルとして国旗がかえってきたのである。 ドイツにはまだ国旗さえない。長い間ナチ党旗が国旗にすりかえられ、終戦後も分割占領で一つの中央政権すらいまだに生... ...続きを見る

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2008/05/02 09:45
イタリア国民は、戦争には国力を消耗しなかつた。(荒垣秀雄)
昭和22年05月01日 ロンドンからの田口特派員の放送によると、英国は勝ち抜くために国力を出し切つた。それが今になつて深刻に表面化してきておるという。イタリアでは、高いには高いが、食糧も衣装も非常に豊富だと、BBC特派員がアサヒ・ニュースに報じている。イタリア国民は、戦争には国力をあまり消耗しなかつた証拠だといわれておる。 日本は終戦の時、飛行機や軍艦はもちろん油も生産設備もなく戦闘能力は全く無かつたが、膨大な兵力を養うだけの生活物資は、非常にたくさん温存していた。降伏直後の東久邇内閣が、こ... ...続きを見る

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2008/05/01 11:51
大人が、ドブロクやカストリショーチューをくらい、南京豆を食いちらし、美食をあさつておる。(荒垣秀雄)
昭和22年04月23日 食い盛り、成長盛りの十二歳ごろの学童が、十年前とは一歳の差があるくらい体位が低下していると、文部省の調査は語つている。わが子を風呂に入れる時、その体つきを見て、いじらしいと思うのは世の多くの親達の実感であろう。学年末にもらつた通信簿をみて、わが子の身長が、体重が、胸囲が、水準よりも下回つているのを発見して、今さらながら驚いた親も少なくないであろう。 日華事変のはじまる前には、子供はスクスクと伸びて、年ごろには竹の子のように親よりも大きいのが普通だつた。それが戦争いらい... ...続きを見る

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2008/04/28 06:25
日本にある材料で、安く上る防火建築を発明する人があつたら恩人といわれよう。(荒垣秀雄)
昭和22年04月22日 ロンドンは一六六六年の大火で全焼するまでは木造建築で、火災にはいつも悩まされていた。クリストファー・ウレンのプランで曲がりなりにも石造に改められてから、空爆による火災は別として大火はなくなつた。日本ほど火難に虐げられながらも根本的な防火対策の立てられない国はあるまい。ネズミの穴をふさぐのに苦心しても、ネズミの絶滅策は考えないのと同じことが、防火対策の場合にも共通している。 地●や湿気で、石造建築にも困難はあり、目下の資材難もあるが、ツケ木のような家を建てゝは貴重な物資... ...続きを見る

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2008/04/27 19:05
昨年の選挙には、紙を供給されてヤミに流した者もあつた。(荒垣秀雄)
昭和22年04月10日 こんどの選挙は、紙のない選挙である。昨年の選挙には、代議士候補者は十●の紙を供給され、中にはその一部を申訳的に使つて、あとはヤミに流した者もあつたが街にはポスターが惜しみなくはられ、選挙公報も各家庭にドサリと配られ、とにかく候補者の名前も経歴も選挙民にはのみこめた▼こんどは紙無し選挙なので、「政策を見よ、人を見よ」といつてみても見ようにも見られない実情である▼衆議院議員、地区参議院議員、地方長官の場合はポスター千枚、葉書二万枚、全国参議院議員が一万枚に三万枚だが、町村長... ...続きを見る

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2008/04/26 20:33
富くじを買う者は、『大金』をほしがる市民だつた。(荒垣秀雄)
昭和22年03月16日 富くじは、初めの目的は貯蓄奨励だつた。次いでインフレ抑制に、おこがましくも看板をかゝげて、新円吸収をもくろんだ。がこれは失敗に終つた。富くじを買う者は、新円階級なら小バカにするような千円、一万円の『大金』をほしがる零細な市民だつたからだ。今では富くじの性格も、財源の獲得に変質している。廿一年度の富くじによる国家収入は四億、廿二年度は八億円となつている。地方府県の富くじはハッキリ目標をかゝげている。学校の復旧が最も多く、東京では吉原病院の拡充費に、大阪では公営浴場の設立な... ...続きを見る

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2008/04/25 15:13
農家が、供出を怠つて世の母親を実子殺しに走らせる。(荒垣秀雄)
昭和22年03月15日 殺人ということが、犯罪中の大犯罪であることは、だれでも知つている。殊に最近、世上に散発する母親の実子殺しに至つては、非道、陰惨これよりはなはだしきはない。それも精神病者や変質者なら別として、原因の多くが生活難にあるのは、容易ならぬこと。生活難による自殺や一家心中は古来珍しくないからといつて、うそぶいていられる問題ではない。いわんや最近の一、二の例において、その原因の中に、主食遅配による家計困難の加重が数えられている点は、特に世の関心を呼ばずにはおかない。小●では、六日現... ...続きを見る

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2008/04/23 13:16
医師の証明書となるといゝ加減に扱われる。(荒垣秀雄)
一年余り賃金給料生活者を悩ませた七百円のワクも、いよいよ四月からはずされることになり、いま大蔵省ではその具体案を練つている。ついこの間までワクは五百円だつたが、そもそもの初めからこのワクに無理があり、まじめな勤労生活者をたけのこ生活に追いやつたものである。しかも時局産業関係者や新興所得層が新円に困らないのは周知の通りで、それのみかかれらの間では大体二、三割の手数料で封鎖を新円にかえることさえ半ば公然と行われている。ワクが撤廃されても預金の封鎖はそのまゝだから、これからは封鎖預金の引出しがいろ... ...続きを見る

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2008/04/22 08:21
一部の農村で未成年者まで酒をのんでよいしれている。(荒垣秀雄)
昭和22年03月13日 去年は、前年の凶作をうけて食糧難はまことにやむをえなかつた。今年は豊作のあとなので、みな安心しきつていた。ところが供米不振という『人災』で二月から年には大幅の遅配がはじまつた。『豊作キガ』というべきである。それも米産地ほど成績がわるい。岡山、ヒロシマなどは二月末で六割以下。秋田、山形、新潟なども七割前後。青森では一俵も出さない農家もある。栃木、新潟ではついに強権を発動。 各地の進駐軍も重大関心を抱き、青森では強硬意見が発表され、奈良では強制集荷の警告がでてはじめて百十... ...続きを見る

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2008/04/21 09:59
英国は、各人が困難を堪え忍んでいるところに日本との違いがある。(荒垣秀雄)
昭和22年03月04日 日本にきている英国特派員の座談会が、「アサヒニュース」の近刊号にのっている。「タイムズ」のホーレー氏が、英国の生活が食物も燃料も娯楽も十分なく、何の色彩もないものだと述べたあとで、「ロイター」のパロー氏がこういっている。「最近私の母からきた手紙に、だれかから四分の一ポンドのバターをもらって喜んでいると書いてあった。こんなことを数千マイルも離れた私に書いてよこすことを思って、深い感銘をうけた」と。また「デーリー・テレグラフ」のメーサース氏も、「私が台湾に行った帰りに中国の... ...続きを見る

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2008/04/20 08:50
例年三月頃の官吏の官費遊興は目に余る。(荒垣秀雄)
昭和22年03月03日 マ元帥が米陸軍省に提出したメツセージの中で、お金のことが書いてある。日本の生存に必要な食糧や緊急物資の供給は、将来その代金を請求するわけで、救済は慈善ではない。慎重に考慮すれば米国の納税者はこの処置によつて一ドルたりとも損をすることはない、とある。これをよんで日本では今こそ納税観念は崩壊しているものゝ、納税の義務は説かれても、納税された金の使い方が騒々しくされていることが痛感される。各官庁の年度末出張や宴会などもその例だ。予算の余りをそのまゝ残すと、来年度の予算計上に減... ...続きを見る

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2008/04/19 11:25
東京裁判における清瀬氏の東亜秩序を、きかされるとは思わなかつた。(荒垣秀雄)
昭和22年02月28日 東京裁判における清瀬氏の冒頭陳述をきいて、米特派員は『一九四〇年ごろの空気の中にいるようだ』と印象を語つている。またある外国特派員は、こう言った。自分は清瀬氏の陳述や、廿六名の被告が何を言おうと興味はもたない。傍聴席があれをきいてどういう表情をするかをジツと見た。傍聴人、ひいては七千万の日本人が、これらの被告を、日本国民の犠牲者と考えているか、それとも日本を破滅に導いたものと思つているかゞ、自分の関心でありまた世界の注目するところだ、と。冒頭陳述の内容が、法廷論争として... ...続きを見る

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2008/04/18 13:22
マ元帥の書簡に、アジア人に人道主義をしみこませる必要が力説されている。(荒垣秀雄)
昭和22年02月25日 コロンビア大学総長代理の読みあげたマ元帥の書簡の中には、アジア人の間に平和のうちに人道主義をしみこませる必要が力説されている、と米国電報は報じている▼日本人が国際的に人道主義を無視した事実は、極東裁判の過程に気恥かしいまでに暴露された。今日の国内生活における人道主義の欠如は、連日連夜くり●けられる犯罪絵巻によつていみじくも立証されている▼われわれの社会生活がこんな状態では、いかに戦争犯罪人の非人道主義をのゝしつても、日本人が人道主義に徹したとは何人も受取らぬであろう▼さ... ...続きを見る

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2008/04/17 17:19
スイス、オランダ、デンマーク、ブエノス・アイレスやリオの人情の美しさ。(荒垣秀雄)
昭和22年02月24日 外客誘致を目標に、観光事業や、要塞地帯の歓楽境へのぬりかえなどが、しきりにもくろまれている。日本では一般に、観光事業とは景色を見せるものだと考えらている。またキャバレーやゴルフ・コース、ダンスホールなどの歓楽施設をつくれば、それでよいという風に、殊にこのごろの外客関係の事業家が考えがちのようである。 しかし彼らは、大事なことを一つ見落としている。観光事業の真髄は住民の良さにあるということだ。いくら風光が美しく、どんなにホテルの施設がゆきとどいて便所の悪臭がしなくなって... ...続きを見る

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2008/04/16 09:50
米軍は、日本の気象を知り吹雪の日に攻撃をしてきた。(荒垣秀雄)
昭和22年02月19日 このごろ正確なものは、まず天気予報であろう。夕刻には雨と予報されれば、朝晴れていてもコーモリを持参して損をすることはない。数日前の東京地方の大雪も、降るという予報も、晴れるという時刻も、実にピッタリと合った。戦争中はラジオでも新聞でも天気予報が禁ぜられた。米軍は、細密な観測で日本の気象は、タナゴコロをさすように知り、大風の吹く日に焼夷弾攻撃をし、吹雪で戦闘機の離陸できない日に、飛行場攻撃をしてきた。天候を知らぬは国民ばかりなりであった。 最近は連合国の好意で南方、大陸... ...続きを見る

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2008/04/15 17:56

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